吉川智貴とマグナ・グルペアは、甘美の時を楽しんでいる。 吉川は公式戦3試合連続で得点を記録中だ。18節グラン・カナリア戦、国王杯準決勝セカンドレグ、 ブレラ戦、19節ブレラ戦とゴールを決めた。 昨シーズンはリーグ戦で1得点しか記録できなかったが、今シーズンはすでに4ゴールを決めた。 これまでに多くの決定機を手にしていたが、的中できなかった。これまでと何が違うのか。 「去年より落ち着いて打てるようになったってことですかね。今シーズンは早い段階で得点を決められ ました。去年は得点がなかなか決めらなかったので、だからシュートの時に得点が欲しくて余計な力 が入っていたと思います。他のプレーもそうですけど、自分に余裕が生まれたのが大きいと思います」 　 　マグナ・グルペアは準決勝でブレラに2戦合計で2勝で、国王杯決勝進出を決めた。 マグナ・グルペアにとっては、2009-2010シーズンのプレーオフ決勝以来のファイナルの舞台だ。 クラブ史上2度目の公式戦の決勝だ。国王杯決勝はスペインサッカー協会が定める開催地での1発 勝負となる。相手はリーグ3強の一角、エルポソ・ムルシアだ。吉川は、5月に開催される予定の スペインの公式戦の決勝の舞台に立つ史上初めての日本人選手だ。 　国王杯決勝までは、まだ日がある。1巡目の上位8チームが開催都市に集い、タイトルを争う トーナメント戦、スペインカップがあり、プレーオフ出場権を懸けたレギュラーシーズンは続く。 2月14日には「普段のリーグ戦とは違うので楽しみです」と言う隣街リベラ・ナバーラとナバーラ州 “ダービー”が待っている。 　つかの間の喜びに浸りすぎ、気を抜いていしまえば、今まで明るかった道はすぐに行き先の 見えない暗闇となる。 吉川の戦いは、絶え間なく続く。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー スペイン18節グラン・カナリア対マグナ・グルペア戦ハイライト スペイン国王杯準決勝セカンドレグ　マグナ・グルペア対ブレラ戦ハイライト ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 写真01キャプション：グラン・カナリア戦で吉川智貴がシュートを打つ。グラン・カナリア戦では中に切れ込んで得点を決めた。 写真02キャプション：吉川が仲間とゴールの喜びを分かち合う。国王杯決勝進出を決めた。マグナ・グルペアはクラブ史上2度目の公式戦決勝の舞台に立つことになる。