NEWS

ニュース

ニュース検索

ニュースカテゴリ

スペインカップは惜しくも準決勝敗退、負傷で戦線離脱

吉川智貴が所属するマグナ・グルペアは、3月9日から12日までプエルトジャーノで開催された スペインカップに出場した。スペインカップはレギュラーシーズン1巡目の上位8チームがひとつ の開催地に集まり行われるトーナメント戦だ。 4日間で準々決勝4試合、準決勝2試合、決勝1試合の7試合が行われる。  マグナ・グルペアは準々決勝で、レギュラーシーズン1巡目1位のバルセロナと対戦し、2-2 のPK戦の末、勝利した。吉川はバルセロナ戦で攻守の要としてチームを勝利に導いた。 吉川は試合をこう振り返った。 IMG_4078 「前半は死にそうでした。大会のスケジュールが(決勝まで勝ち残った場合、4日間で3試合)が タイトなので、チームとして大会前のトレーニングはあまり負荷のないメニューでした。ですが、 走る量が少なかったので、前半は体力的に苦しかったです。トレーニング以外に、自分でも 走っていたりしたのですが、それでも前半は特にきつかったですね」  吉川は後半、効果的なプレーで、チームのパスワークを円滑にしていた。ポジショニングだ。 ディフェンスラインの間に生まれるスペースを活かす絶妙のポジショニングで、数的優位な 場面をつくっていた。 「前半から結構ディフェンス間のスペースが空いていたので、受けられるかなって思って狙っ ていました。パラレラで抜けるよりも、いい状態でパスを受けられるので、後半はそこを狙って動いていました」  マグナ・グルペアは2-2の同点の場面で、パワープレーを敢行する。準々決勝では40分で 同点の場合は、延長戦はなく、1チーム3人ずつのPK戦となる。マグナ・グルペアのイマノル監督 は、40分で勝利を狙いに行き、吉川はゴレイロのユニフォームを着て、パワープレーを先導した。 「監督はいつも言っています。相手がどこであろうが、勝ちに行く。だから同点ですが、パワープレー を選択するのはいつもと同じです。スペインカップだからということではありません」  パワープレーで白いユニフォームを着た吉川は、何度か左足で決定的なシュートを打った が、得点は生まれなかった。同点のまま40分を迎え、そしてマグナ・グルペアはPK戦の末に 勝利した。優勝候補のバルセロナを破る波乱を大会初日に起こした。 IMG_4074  マグナ・グルペアは準決勝で、エルポソ・ムルシアと対戦し、試合終了残り1秒で決勝点を 許し、1-2で敗れた。吉川は前半途中にスライディングした時に、右足をひねってしまい、 その後はコートに立てなかった。 「スライディングした時に、いつもとは違うなと思っていました。ひざで何か鳴ったような音が 聞こえて。ベンチに戻って、何度かステップを踏んでプレーできるのか、試しましたが、刺す ような痛みがあり、走れませんでした」  吉川は大会後、パンプローナに戻り、精密検査を受けた。結果は筋肉の損傷で、ひざ自体 は損傷していなかった。復帰までに4~6週間かかると診断された。重傷の可能性も少なから ずあっただけに不幸中の幸いだった。  吉川はエルポソ戦をこう振り返った。 「もしかしたら怪我がなく僕も続けて出ていることができれば、結果を変えられたのかもしれ ない、と考えていました。試合は最後までこう着していましたし、もったいなかったです」  マグナ・グルペアは大会前から負傷が多く、メンバーが少なかった。さらに準々決勝では キャプテンのハビ・エチベリが負傷し、そして吉川も準決勝前半で負傷した。満身創痍で あったが、準決勝では僅差で敗れた。それだけに吉川は「もし自分がいれば」と悔しさが口をつく。  スペインカップは終わったが、プレーオフ進出を懸けたレギュラーシーズンは続く。5 月6日には国王杯決勝も控えている。まずは怪我を完治させる。そしてタイトルが懸かった ゲームで、吉川が活躍することを期待したい。 IMG_4076  ちなみにスペインカップは、吉川が名古屋オーシャンズで同僚だったポルトガル代表 リカルジーニョ擁するインテルが連覇を達成し、通算10度目優勝を果たした。 スペインカップ準々決勝 バルセロナ 2-2(PK1-2)マグナ・グルペア スペインカップ準々決勝ハイライト https://www.youtube.com/watch?v=Qy4kySskfP4 スペインカップ準決勝 エルポソ 2-1 マグナ・グルペア スペインカップ準決勝ハイライト https://www.youtube.com/watch?v=bii3p0IJpCw 写真提供■Club Deportivo Xota/xota.es