5月6日20時15分に国王杯決勝が、グアダラハラで開催される。決勝に勝ち進んでいるのは、 エルポソ・ムルシアとマグナ・グルペアの2チームだ。前回王者のエルポソ・ムルシアは、2シーズン 連続で決勝に進出した。一方のマグナ・グルペアは、国王杯決勝進出は初めてだ。 　吉川智貴が所属するマグナ・グルペアは、今回がクラブ史上2度目の公式戦決勝の舞台となる。 2009-2010シーズンに、マグナ・グルペアはプレーオフ決勝に進出した。奇しくも決勝の相手は、 エルポソだった。5戦で先に3勝したチームが優勝という方式で、マグナ・グルペアは1勝3敗で敗れた。 今回の国王杯決勝は、1978年にナバーラ州イルスンという小さな町に生まれたクラブにとって、 史上2度目のタイトル獲得のチャンスとなる。 　負傷で6週間戦列を離れていた吉川は、レギュラーシーズン最終節ペニスコラ戦で復帰した。 「まだまだですね」 　と本人が言うようにベストコンディションではなかったが、決勝を前に復帰した。 　吉川は今週の全てのトレーニングに参加しており、タイトルマッチに備える。日本人選手が スペインのトップカテゴリーの公式戦の決勝の舞台に立つのは初めてとなる。 　　 　マグナ・グルペアとエルポソは今シーズン、スペインカップ準決勝で対戦しており、そのゲームの 前半に吉川は負傷した。元スペイン代表ハビ・エチベリ、吉川を失うなど負傷者が多かったチームは、 最後までエルポソと勝負を競ったが、ラストプレーで決勝点を奪われ、1-2で惜敗した。国王杯 決勝は、どちらのホームでもない中立地で開催される。 　はたして、マグナ・グルペアは史上初めてのタイトル獲得なるか。 　吉川はスペインで初めてのタイトルを勝ち取った日本人選手となれるだろうか。

写真クレジット：Magna Grupea/xota.es